団塊世代の退職とともに心配されているのが、これらの人たちの
「居場所の不足」。あなたが「居場所」を確保するためには、
夫婦間で充分話し合い、お互いの考えのすり合わせをして
おくことが必要になります。
2007年問題
団塊世代とは、1947年(昭和22年)から49年(昭和24年)にかけての戦後第一次ベビーブームの時代に生まれた世代です。厚生労働省の統計によれば、その数は約700万人と言われ、ほかの世代と比較して人口が突出して多いのが特徴です。
「2007年問題」とは、全人口の5.3%にあたる団塊世代の大量退職が2007年から始まり、家庭や労働環境、地域社会に及ぼす様々な影響のことです。
また、今後高齢化はますます加速し、10年後には国民の4人にひとりが65歳以上という超高齢化社会を迎えることになり、いろいろな角度から問題点が取り上げられ注目を集めています。
あなたの居場所はありますか?
団塊世代がいっせいに退職して職場から抜けると「労働力の不足」が予測されます。逆に家庭や地域ではこれらの人があふれてしまい、「居場所の不足」が心配されています。
いままで会社人間として、一生懸命に働いてきたあなたが定年を迎えると、活動の拠点は会社から我が家になってしまいます。そのとき、あなたは我が家に自分の居場所があると自信を持って言えますか。
あなたは、『自分の居場所くらいあるに決まっているじゃないか』と思っているかもしれません。
ところが、あなたが長い間朝から晩まで仕事に明け暮れていた間に、家の中はすっかり「妻の城」となっているのです。その時になって、『自分の居場所がない』と慌てないためには、いまから準備しておく必要があります。
あなたの居場所を確保するために必要なこと
我が家に自分の居場所を確保するために、最初に手を付けることは何か。それは自分のこれまでの人生と家族関係を振り返ることから始まります。つまり、これから家で「誰」と「どんな」暮らしをしていくのかを考えるということでもあります。
一緒に暮らすパートナーである妻と、これから「大事にしたいこと」、「どう生きて行きたいか」について充分話し合い、お互いの考えのすり合わせをしておくことが大切になります。その結果によって、住まいも暮し方も違ったものとなり、リフォームの形も変化してきます。