団塊世代の退職とともに心配されているのが、これらの人たちの
「居場所の不足」。あなたが「居場所」を確保するためには、
夫婦間で充分話し合い、お互いの考えのすり合わせをして
おくことが必要になります。
キッチン
妻の城では、キッチンはリビングと並ぶ重要な部分です。先に紹介したアンケート結果からも、まずキッチンをリフォームしたいと考える主婦が圧倒的に多くなっています。特にシステムキッチンの導入にあわせて食器洗乾燥機やIH調理器など便利な機器を利用して、調理・後片付けを出来るだけ簡単にすませたいとの思いが込められています。
妻が限られた予算の中でキッチンに多くの費用を掛けることは間違いありませんから、あなたもキッチンを楽しみの場にしてしまうのもひとつの方法かもしれません。料理が好きなら妻の邪魔にならない範囲で動けるようにリフォームすることも考えられます。
キッチンのタイプ
①オープンタイプ
キッチン、ダイニング、リビングを壁で仕切らずひとつの空間とすることで、開放感と家族や来客とのコミュニケーションを大事にしたスタイルです。収納や片付け、臭いや調理の音には注意が必要です。
②セミオープンタイプ
キッチンとリビングがカウンターなどで仕切られ、リビング側からキッチンはあまり見えません。キッチンスペースを確保しながら、リビングとのやり取りもできる一番人気の形です。
③クローズドタイプ
独立型とも言われ料理を重視したスタイルです。リビングの様子がわかりにくいなどの閉鎖的なイメージがありますが、調理に専念でき、臭いや煙も気になりません。
キッチンのかたち
①Ⅰ型
アルファベットのⅠの字のようにガス台・調理台・シンクが一列になっているタイプ。シンプルで作業がしやすくスペースもとりません。身体の向きを変えずに作業ができます。
②L型
アルファベットのLの字のようにガス台・調理台・シンクを配列したタイプ。動線が短いので効率的に動くことが出来ます。キッチンに二人がたってもゆったりと作業が可能で、調理スペースも広く確保することが出来ます。
③コの字型
カタカナのコの字のようにガス台・調理台・シンクを配列したタイプ。作業のしやすさ、収納スペースの確保など機能的なタイプです。調理スペースにも余裕があります。
④アイランド型
ガス台・調理台・シンクが島のように独立して配置されています。複数の人が一緒に調理出来ますが、キッチンの占める面積がかなり広くなります。
キッチンの高さ
キッチンの使いやすい高さは、身長によって違ってきます。高さがあわず無理な姿勢で作業を続けると肩や腰に余計な負担がかかってしまいます。
一般的に、
キッチンの理想の高さは、身長 ÷ 2 + 5㎝
で求められます。
身長が160㎝の方の場合は、85㎝となります。キッチンの高さは80㎝、85㎝、90㎝の三つのタイプがありますので、自分の理想の高さに近いものを選ぶようにして下さい。
リフォームのポイント
①システムキッチンを選ぶときのポイント
まず現在使っているキッチンの問題点を挙げてみましょう。たとえば作業スペースがない・収納が少ない・シンクが小さい・高さがあわないなどの問題点が明確になれば、改善ポイントが見えてきます。さらに、作業が快適になる便利な機器を選んで、自分が使いやすくなるキッチンを選んで下さい。
②高齢者に配慮したキッチン
まず、キッチンの高さが自分にあったものを選びます。キッチンは冬場冷え込むので足元を温める床暖房や温風機を設置するのもおすすめです。車椅子やイスに座ったまま作業ができるタイプのキッチンもあります。
そのほか水栓は操作のしやすいレバータイプで温度調節が容易なものを。ガステーブルは、消し忘れやふきこぼれでも安全なガス漏れ装置が付いているもの、炎の出ないIH調理器がおすすめです。