屋根瓦の葺き替え、外壁塗装

リフォームのきっかけ

  • 屋根瓦が何十枚も割れて雨漏りしているので、瓦を葺き替えたい
  • 出来るだけ軽くて塗装などのメンテナンスがいらない瓦にしたい

リフォーム前の状態

入母屋作りの和風住宅です。
工事前に確認すると割れた瓦の数が120枚を越えていました。
瓦が割れた原因は、瓦を野地板に固定する時に使った鉄釘にあります。鉄釘
が雨や湿気の影響で次第にサビて膨張し、瓦の釘穴に力が加わったためです。

写真の中に割れている瓦が4枚あります。また色が違う3枚の瓦は、これまでに差し換えたものです。
ちなみにスレート瓦の場合、本瓦でもステンレス製の釘を使用した場合は、割れる心配がありません。

工事の流れ

屋根工事の場合、雨が一番の心配ですから天気予報を気にしながらの作業になります。
屋根の面積が広いため、まず最上部の大屋根から工事を始めます。古い瓦は一枚ずつ外してすべて処分します。

古い瓦を取り除いた後に、ルーフィングを二重に敷きます。
屋根の谷の部分には水に強い緑色のアスファルトルーフィングが上になるよ
うに、その他は熱に強い紫色のゴムアスが上になるようにして貼ります。

さらに今回の工事ではルーフィングの上にPDシートを貼ります。
PDシートはアルミ製の銀色の薄い膜で屋根の温度上昇を半分以下に抑えてくれる効果があります。特に夏場に活躍が期待できます。

2階の大屋根の葺き替えが終わりました。瓦は愛知県の三州瓦ですが、同じ平板瓦でも通常より一枚当たり300グラム以上軽いのが特徴です。
全体では瓦の重量を1トン以上も減らすことができます。

続いて1階の屋根と小庇の瓦を取り外しました。
傷んだ破風は新しく取り替え、仕上げはガルバリウム鋼板で巻いてしまいますので、これからは風雨で傷む心配が全くなくなりました。

戸袋とその枠は付着した塗料を薬剤を使って丁寧に落とした後、天然由来のオスモカラーを二度塗りして仕上げました。
外壁の色は、施主様の希望の色を事前にお聞ききしていくつか色見本を作成し、実際の色を確認してから決定しました。

施主様がこれまで実施したリフォーム工事では業者に全て任せていたようですが、納得のいく結果ではなかったようです。
そこで今回は工事の進行を自分の目で確認したいと全ての工程をチェックし、納得した上で進めました。
屋根の葺き替えと外壁の塗装の塗り替えによって見事に新築時の風情が蘇り、施主様も大満足されていました。

リフォームデータ
工事期間
50日
費 用
490万7千円(税込)

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