倉庫

リフォームのきっかけ

  • 築後二年の中古住宅を購入したが、収納部分が少なくて困っている
  • 生活に必要な収納スペースを確保するため、外部倉庫を新築したい

工事前の状態

 新築後二年しか経過していないモダン
な住宅です。実際に生活を始めると収納
部分が足らないためにモノがあふれ、と
ても不便を感じるようです。

まだ新しい建物の内部に手を入れるより、
外部にスペースを確保したほうが良いと
いう判断で、倉庫を新設することになり
ました。

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工事の流れ

 倉庫の新築場所は、東西に細長い敷地
のうち駐車スペースとして利用しててい
る土地の一部を利用します。

最初の作業は敷地の表面の石や土を重機
ですき取って整地していきます。

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すき取りの後、砕石を敷いて踏み固め内
部に鉄筋を組んで固定します。

基礎の立ち上がり部分に型枠を作り、コ
ンクリートの打設作業の準備が整いまし
た。

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鉄筋を組んだ土間部分に生コンクリート
を一気に流し込み、コテで平らにしてい
きます。

基礎の立ち上がり部分の型枠の中にもす
き間のないように生コンを入れ込めば作
業は終了です。

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コンクリートが充分に乾燥したことを確
認してから型枠を外します。

倉庫と母屋の位置関係は写真のようにな
ります。施主様夫妻の自動車二台を建物
の間に止めてもまだ充分余裕があります。

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棟上げの日を迎えました。土台のヒノキ
を基礎の上に据え付けるため、正確な位
置決めを行います。

位置決めが終わると基礎のアンカーボル
トに穴を空けた土台を入れて固定してい
きます。

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使用する木材はプレカットされています
。土台は白蟻処理が済んだヒノキ、柱は
杉、梁は松など用途に合わせて樹種を選
定しています。

土台の上に柱を立て、梁などの部材を渡
して建物のカタチに組み上げる作業は午
前中で終了します。

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午後から屋根の雨仕舞いのために野地板
を貼って下地を仕上げます。

野地板には構造用合板を利用します。天
井、壁、柱と内部から見えるのはすべて
木質材ですから、現場には木の持つ香り
が充満しています。

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屋根の下地が出来上がると、板金工事の
担当者がルーフィング材を貼って野地板
に留めていきます。

この作業が終わればとりあえず雨の心配
をしなくて済みます。ルーフィング材が
雨水の侵入を防いでくれます。

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外壁の下地は屋根の野地板と同じ構造用
合板を使って造作します。

構造用合板は建築材料としてよく利用さ
れる建材の一つです。建築需要の高まり
を受け、価格の上昇や品不足で材料の確
保に苦労することがあります。

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外壁の下地が完成すると防水効果を持つ
透湿シートを貼っていきます。透湿シー
トは内部の湿気を放出し、外部からの侵
入は阻止する優れた素材です。

さらに防湿シートの上から胴縁を横方向
に留めると大工さんの造作工事はすべて
終了します。

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屋根と外壁の板金工事に移りました。材
料はいずれも耐久性が高いガルバリウム
鋼板を使用しています。

屋根はゆるい勾配をつけ、嵌合たて平葺
きという方法で仕上げています。

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外壁は種類が異なるガルバリウム鋼板を
使用しています。倉庫の左右と奥の壁面
部分は角波タイプです。

あらかじめ必要な長さにカットした部材
を横胴縁に釘打ちしていきます。

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倉庫の正面は目地なしスパンドレルとい
うタイプの材料を使用しています。
母屋の道路側の外壁部分と材料、仕上げ
を合わせて統一感を出しました。

倉庫右側のオープンになっているスペー
スは薪ストーブ用の材木の保管場所とし
て利用します。

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モダンなデザインの母屋と違和感がない
ように倉庫の形状や使用材料を統一して
います。

日曜大工が趣味の施主様が倉庫内に自分
で棚板を取り付けたいと張り切っていま
した。

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リフォームデータ
工事期間
35日
費 用
158万8千円(税込)

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