内装
リフォームのきっかけ
- 娘さんのグランドピアノが卒業で戻って来るため置き場所が必要になった
- 置き場所に適当なスペースは和室しかないので床下を補強して改装したい
リフォーム前の状態
鉄骨を構造の躯体部分に使用した大手ハウスメーカーの住宅です。娘さんの音楽大学の卒業が近づき、グランドピアノの置き場所が必要になりました。
和室を改装するのが最善の方法ですが、同時にピアノの重量を支えるための床の新設、壁には防音・遮音の対策が必要になります。
工事の流れ
和室の床を補強する程度では300kgを超えるピアノの重さに耐えることが出来ません。床の間を含め既設の床を全て解体して新たに作り直します。
畳とコンパネを撤去し、大引や根太などの下地材を解体すると、コンクリート製の束石だけが残りました。
新しい床の下地は105ミリ角の大引材を金属製の束で固定し、スタイロフォーム断熱材を入れ込みます。
大引の上に28ミリの構造用合板を貼って下地を強化します。さらに12ミリの床材を貼って仕上げると、40ミリ厚の丈夫な床が出来上がります。
以前は二間続きの和室で、建具は4枚建の障子でした。そのうち両端の2枚分は防音効果を上げるため、間仕切り壁を造作します。
壁全体には、防音効果の高い下地材として片側にゴム製のシートを張り付けた遮音パネルを使用しています。
中央2枚の建具は新しく引き違い戸を作り直しました。この引き違い戸も真ん中にゴムシートを入れて製作し、遮音対策に配慮しています。
サッシ窓の内側には、断熱性能のアップと外部への音漏れを防ぐため二重ガラス構造の内窓を取り付けました。
作業が完了したあと、隣の和室に置いていたもう一台のアップライトピアノを4人掛かりで移動させました。
グランドピアノが届くと10帖の部屋にもう一台増えます。早速奥様が弾いてみましたが、予想以上の効果があると安堵されていました。
リフォームデータ
工事期間
15日
費 用
122万8千円(税込、内窓・内装・家具・電気など関連工事をすべて含みます)