アーティ美容室
リフォームのきっかけ
- 美容室で別々に働いてきたが、独立して自分たちの店を持ちたい
- 条件の良い貸店舗が見つかったので、改装工事に協力して欲しい
リフォーム前の状態
美容師の資格を持つ山本さんご夫妻。
それぞれ勤めていた店を辞めて二人で独立を決意されました。
二人にお会いして自分たちが作りたい店舗のイメージをお聞きし、店舗の内装やデザイン、ロゴの制作を含めて協力することになりました。
工事の流れ
貸店舗は単独の建物で、自動車の通行量の多い道路に面していますので、良い立地条件です。
ただ建物自体は相当に古く、何回も改装を重ねて現在に至っています。前の借り主も美容室を経営していたようです。
工事に入る前、二人の意見を反映した店舗レイアウトの第一次プランを提案しました。
その後何度も修正や変更を重ねながら最終プランを取りまとめ、その後改修工事に掛かりました。
天井高が低いので当初は高さを確保するため床を下げる計画でしたが、構造上無理なことが判明しました。
そこで逆に、既存の天井を上げることにしたのですが、予想以上に造作に手間が掛かりました。
建物の構造自体を変えることは出来いため、梁をデザインとして利用するなど工夫が必要になりました。
店舗面積が約20坪と広いうえに天井と壁のすべての下地を造作する必要が生じたため工期が延びてしまいました。
下地が出来上がったところで、二人の職人さんがクロスの貼り替え作業に入ります。延びた工期を短縮するため一人増やして対応しました。
クロスのデザインは主に奥様の意見を反映させて品番を決めました。
クロスが仕上がると、次は床の貼り替えです。新しい床材は木目調のビニル床タイルを選びました。
事前に接着剤を塗り、しばらく時間を置いたあとから、板状の床タイルを敷き詰めていきます。
外回りの工事も並行して進めました。
店舗の入り口階段と正面の壁面はタイル貼りとして高級感のある上質な雰囲気に仕上げています。
階段のタイルは30㎝角を採用して上級感を演出しながら、壁とのコントラストを考慮した色合いとしました。
45日間を掛けた改装工事が完了し、夫妻の夢がいっぱい詰まった店舗が出来上がりました。
店舗のシンボルカラーはこげ茶色を基本としています。ロゴを含めてカラーを統一しました。
店舗の内部は什器や備品・小物に至るまでアンティーク調でまとめ、落ち着着いた雰囲気作りを心掛けました。
店舗の中にあるものは二人で一つずつ吟味して選んでもので、どれも二人の思い入れや愛着が一杯こもっています。
店舗が完成するまでの間、期待と不安が入り乱れていますと少し心配されていたご主人。
店舗が出来上がった今はもう前を向いて歩き出すしかありません。二人の努力が一日も早く実を結ぶことを願わずにはいられませんでした。
関連工事をすべて含みます