新築後１５年が経過した木造二階建の在来工法の住宅です。５年前に塗装を塗り替えましたが、外壁の表面をなぞると指に白い粉が付きます。

塗装の効果が塗り替え時に想定していた半分程度の期間しか続かなかったことになります。

施主様は現状のまま、あと５年も放置しておくことは出来ないというので、改めて塗り替え工事をすることになりました。

また屋根瓦や樋の状態がずっと気になっていたらしく、悪い箇所は補修して取り換えて欲しいとのご要望でした。

　まず始めに建物の回りを囲むように作業用の足場を組み立て、塗料が飛散して近隣に迷惑を掛けないように養生ネットを張り巡らします。

次に高圧洗浄機を使って屋根や軒天、壁面に付着した汚れやカビ、コケなどを入念に洗い落としていきます。

更に塗装作業に入る前、壁材と壁材の継ぎ目やサッシ窓の枠回りの劣化したコーキング部分をやり替えました。

壁材の所は悪い部分だけを取り除いて上から打ち増しします。窓枠の回りは先にすべて除去した後から新しいコーキング剤を充填します。

施主様は、今回の工事にあたって新築してから一度も確認したことがない屋根や瓦の状態がとても気になっていました。

予想通り漆喰の欠落や屋根瓦の割れ、ズレがありました。漆喰を補修して割れた瓦は新しい瓦を差し換えています。

曇天や一時的に雨が降る日が続いた影響で予定より一週間ほど遅れてしまいましたが、無事引渡しを終えることが出来ました。

屋根や壁面の塗装は下塗り、中塗り、本塗りと三回に分けて塗り重ねていますので塗装本来の効果が持続します。

施主様は５年前の工事と比べ、作業の進め方や丁寧さが全然違うと感想を述べられていました。

ベランダのアルミ製の飾り部分の色が剥げて気に掛かっていましたが、この部分にも塗装を施すと本来の輝きを取り戻しました。