念願のマイホームを手に入れた若いご
夫婦が、これまで思い描いてきた夢やプ
ランをいよいよ実現するチャンスが訪れ
ました。

キッチンには奥様の特別の思い入れがあ
り、見せて頂いたノートにはたくさんの
アイデアがびっしりと書き込まれていま
した。

　古いキッチンの解体作業に入ります。
まず本体と吊り戸棚の扉を外していきま
す。

床下点検口がないため床下に入ることが
出来ません。そこで右横の収納庫の床を
解体し、配管工事が終わった後で補修す
ることにしました。

次に、ステンレス製の天板を本体から外
します。キッチンの部材同士はビスで固
定され、タイルと本体の繋ぎ目部分は水
が内部に侵入しないようコーキング処理
されています。

このコーキング部分にカッターを入れな
ければ、うまく切り離すことが出来ませ
ん。

解体作業が終わると壁と床の下地が見え
てきます。正面のタイル部分はその厚み
分だけ高くなっていますので、全体を均
一にするために造作してやり替えます。

水漏れが原因で床の表面が黒くなり傷ん
でいました。悪くなった部分を取り除き
、新しい材料で補修しました。

奥様が長い時間を掛けてアイデアをめぐ
らし、夢をいっぱい詰めこんだキッチン
がついに完成しました。

吊り戸棚は明るさを確保するため以前よ
り１０㎝高い位置まで持ち上げています
。前方の視界を遮る部分が少なくなり、
より開放感を感じることが出来るように
なりました。

デザインやカラーの選定にあたってはご
夫妻でショールームを訪れ、お互いの意
見を何度も確認しながら決定しました。

木目調のカラーだけでなく、扉の取っ手
の形状にまでこだわったキッチンを前に
、料理がますます楽しくなりそうと明る
く笑っていました。