システムキッチン
リフォームのきっかけ
- 浴室、ガレージの新築で延期されていたキッチン入替の順番がついに到来
- 間仕切壁を解体し、ワンルームのLDKに拡張して使い勝手を良くしたい
リフォーム前の状態
25年ほど前、母屋を増築した際に新しくしたキッチンですが、早く取り替えたいとずっと考えていたようです。
本来はユニットバスの入れ替えに続いてキッチンの予定でした。先にガレージを新築して後回しになっていましたが、やっと順番が回って来ました。
三世代が同居されていて、二人目のお孫さんが誕生する予定です。キッチンの入れ替えに合わせ、安心して子育てが出来るプランを一緒に作りました。
ほとんど使われていない横の部屋との間仕切壁を取り除き、広いワンルームのLDKに改装することになりました。
工事の流れ
古いキッチンの本体や吊り戸棚を取り外していきます。作り付けの木製カウンターも必要なくなりますので解体して一緒に処分します。
床の仕上げにクツションフロアを貼っていましたが、接着剤が硬化してしまい、はがすのに時間が掛かりました。
今回はキッチンを新しくするだけでなく、ワンルームの広いLDKにリフォ―ムするのが大きな目的です。
物置として利用されていた隣の和室との間仕切り壁や天井、床を解体すると柱が二本だけ残った状態になりました。
以前のキッチンとリビング、そして和
室はそれぞれ床と天井の高さが違っています。和室はたたみ敷きですから床の高さを揃える造作が必要になります。
根太の代わりとなる角材の上に構造用合板を固定してフローリング床材の下地を造ります。
天井はキッチンとリビングで下地の造作が異なります。キッチン側は既設のジプトーン材の上からベニア合板を張り付けています。
リビング側は新たに角材で天井の骨格から作り替えました。その角材に石膏1ボードを張って高さを揃えています。
天井と壁、床の高さを揃える下地の造作が終わりましたので、新しい床材を張り付けていきます。
今回採用した床材は、表面に天然の突板が使用されています。一般的なシート貼りの床材と違い、自然素材本来の温もりがあって冷たさを感じません。
新設するキッチンは通常の壁付けタイプのI型ですが、今回は施主様のご要望に合わせ、レイアウトの向きを対面形式に変更しました。
対面型のアイランドキッチンはI型に比べて価格が割高ですが、配置を変えることで同じ機能を持たせることが出来ます。
システムキッチンの組み立てが始まりました。本体を取り付ける前に、パネルを壁面に張り付けていきます。
取付工事はメーカーの販売代理店が契約している業者さんによる責任施工となっています。割り付けに気を配り慣れた手つきで作業が進んでいきます。
リフォームも大詰めを迎えて内装工事に入っています。クロス貼りの一番大事なポイントはパテによる下地の調整をどれだけ念入りに行うかです。
パテを塗っては乾かしの作業を三回繰り返し、その都度表面を丁寧に均していくと万全な下地が出来上がります。
施主様ご家族の皆さんが待ち望んでいた対面形式のキッチンが完成しました。食洗機やIHコンロ、手間要らずのレンジフードなど最新の設備が満載です。
シンクの背面に食器収納とカウンターユニットを配置して、短い動線で料理全般の作業が出来るようになりました。
間仕切り壁を取り除くことで24畳のワンルームの広いLDKに生まれ変わりました。
柱は建物の強度を確保するために外せない2本を残して補強し、クリア塗装した3本の柱と合わせてデザイン上のアクセントとしています。