リフォームには、人・家族のそれぞれの夢や希望がいっぱい
詰まっています。工事が進んでいくとそんな家 族の願いや
希望が具体的な“かたち”となって現れてきます。
日毎に変化していく現場の様子をお伝えしな がら、
リフォームに込めたそれぞれの想いをご紹介します。
二つの部屋を仕切る3枚建の引き戸。
完全に閉めると二つの部屋の間仕切りとなり、広く使いたい時はオープンにして大勢の人が集まっても大丈夫。
状況に合わせて自由自在に変えることができます。
もう一つの部屋は、施主のセンスと遊び心が満載。
こちらは、ホワイトと水色をメインカラーとしています。天井のクロスは蓄光タイプで、照明を落としてもしばらくの間プラネタリウム状態で部屋が星空になります。
冬場冷たいタイル貼りの浴室からユニットバスに生まれ変わりました。浴槽の深さ、洗い場からの高さも使い勝手が良くなり、これで安心して入浴することができます。
施主には冬場の部屋と浴室の温度差が大敵。そこで温風暖房機を装備して、入浴前に浴室を暖めてヒートショックを予防しています。
また、浴槽への出入りをサポートするために、シャワーフック兼用の縦手すり、浴槽の壁には横手すりを取り付けています。
トイレは和式から洋式のシャワートイレに取り替えました。使い勝手が良いようにと便座カバーが自動で開閉するタイプを選んでいます。
右側と正面のタイル壁には手すりを取り付け、立ち座りと歩行が楽に出来るように補助しています。
玄関引き戸も新しくなり、トイレやユニットバスと同じように壁に手すりを取り付けました。
写っていませんが、タイルの床から手前の廊下の上がり框までの高さを和らげるために踏み台を設置して、上り下りがずっとスムーズになりました。
玄関引き戸はリフォームタイプですから一日で取り付けが終わってしまいます。
以前の枠をそのまま使いますから、床をハツったり、壁をこわしたりする費用が必要ありません。階段にも手すりを取り付けて玄関の出入りをサポートしています。
■お引き渡しを終えて
築25年が経過した在来工法の和風住宅を、少し身体の不自由を抱えていても安心して毎日の生活が送れるようにするには、どうしても大掛かりなリフォームとなってしまいます。とは言っても日々の暮らしは待ったなしですから早急に現在の不便を取り除く必要があります。そこで、リフォーム工事を二期に分け、今回は第一期工事として一階の生活スペース部分を中心に快適・便利・安全に暮らせるようにすることを優先させました。
建物内部を和室からすべて洋室に変更するにあたっては、施主のデザインやカラーのセンスが存分に発揮され、ご自分の思い通りのイメージになったことに大変満足されていました。すべての段差がなくなってバリアフリーとなり部屋から部屋、部屋から水廻りへの移動も転倒やつまずきの心配がなくなり安全に暮らすことが出来るようになりました。
■費用その他
単身赴任から戻ると無くなっていた自分の居場所を確保するための増築
手術後の生活をサポートしてくれる住みやすく、心地よい部屋にしたい
平均寿命まで生きると考え、元気なうちに家の不満を解消しておきたい
築後90年が経過した旧家を現代風の使い勝手の良い住まいに変えたい
介助が必要な父親のために安心して使えるトイレ、浴室を一日でも早く