• 人・家族 それぞれのリフォーム物語 8-① 介助が必要な父親のために安心して使えるトイレ、浴室を一日でも早く

特集:団塊世代のリフォームを考える

リフォームには、人・家族のそれぞれの夢や希望がいっぱい
詰まっています。工事が進んでいくとそんな家 族の願いや
希望が具体的な“かたち”となって現れてきます。

日毎に変化していく現場の様子をお伝えしな がら、
リフォームに込めたそれぞれの想いをご紹介します。

その8
介助が必要な父親のために安心して使えるトイレ、浴室を一日でも早く …

阿南市 A様

病後に足腰が急に弱くなってしまった父親。現在使っている浴室、洗面化粧台、トイレの水廻り部分は母屋の南側に立つ離れにあるため、その度に母屋から一度外に出て、離れまで行かなければなりません。

元気な時であれば特に支障もなかったのですが、介護認定を受け入浴の際に介助を必要とするようになった今では大変不便で、安心して利用することができず困っていました。

その様子を見かねた息子さんから、父親のために便利で安全に使えるトイレと浴室を一日でも早く造ってあげたいと相談を受けました。ずっと以前に使っていた母屋の北側にあるブロック造りの浴室とトイレはそのまま残っていました。

これを解体した後に、母屋から直接行けるよう居間部分に接続して水廻りの設備を増築することになりました。

リフォーム前

解体前のブロック造りの浴室

現在使っている水廻りを離れに造作するまで使用していた浴室とトイレの外観。この建物も母屋から独立しているため、使い勝手が良くありません。

内部の浴室

このお風呂はずっと使っていませんが、ボイラーも順調でまだお湯を沸かすこともできます。

いよいよ解体工事の開始

狭い場所での作業になるため、工事がしやすいように物干しの屋根と柱をいったん取り外してから始めます。

屋根に上がってコンクリートのひさし部分から機械を使って少しずつ解体していきます。

外壁はミニユンボを使って解体します。建設機械を利用すれば短期間で作業を終わらせることができます。

外壁と天井の取り壊しが終わりました。
あとにはブロックやコンクリートががれきの山のように積み上がっています。

ブロックとコンクリートのかたまりや破片を取り除いていきます。取り除いたがれきは隣地に待機しているクレーン車が引き上げて積み込みます。

がれきがきれいに取り除かれ解体作業が完了。三日間を掛けて、新しい水廻り部分を増築するためのスペースが生まれました。

増築する建物の基礎を作るため型枠を組んでコンクリートを流し込んでいきます。

基礎は建物を支える最も大事な所ですからすき間や気泡ができないように慎重に作業を進めます。

鉄筋を組んだ基礎の立ち上がり部分と鉄筋を張り巡らした床をコンクリートで一体化したベタ基礎としています。これで充分な強度が確保されます。

今日は棟上げの日です。

棟上げは建築工事にとって節目となる重要な行事ですから、昔から佳き日を選んで行われてきました。その風習は現在も変わることなく残っています。

ページの先頭に戻る

前のページ  次のページ

人・家族 それぞれのリフォーム物語の項目に戻る≫ 

その1いずれは結婚して家を出る娘さん達に早く個室を与えてあげたい

その2単身赴任から戻ると無くなっていた自分の居場所を確保するための増築

その3自分が関われる最後のリフォームとして自宅の不満を解消したい

その4手術後の生活をサポートしてくれる住みやすく、心地よい部屋にしたい

その5平均寿命まで生きると考え、元気なうちに家の不満を解消しておきたい

その6自分の施術で働く女性に元気になってもらいたいと接骨院を開院

その7築後90年が経過した旧家を現代風の使い勝手の良い住まいに変えたい

その8介助が必要な父親のために安心して使えるトイレ、浴室を一日でも早く

その9両親を呼び寄せて同居するために購入した住宅を二世帯用に大改装

その10建物の外観イメージを一新して定年後にくつろげる部屋を増築したい