• 人・家族 それぞれのリフォーム物語 5-① 平均寿命まで生きると考え、元気なうちに家の不満を解消しておきたい

特集:団塊世代のリフォームを考える

リフォームには、人・家族のそれぞれの夢や希望がいっぱい
詰まっています。工事が進んでいくとそんな家 族の願いや
希望が具体的な“かたち”となって現れてきます。

日毎に変化していく現場の様子をお伝えしな がら、
リフォームに込めたそれぞれの想いをご紹介します。

その5
平均寿命まで生きると考え、元気なうちに家の不満を解消しておきたい …

藍住町 S様

住宅を購入してからすでに20年以上が経過しました。傷みが出やすい屋根や壁など外回りの塗装は2回塗り直しするなど、計画的にメンテナンスを行ってきました。ところが、家の内部はほとんど手付かずのままとなっています。浴室やキッチン、洗面化粧台などの水廻りの設備は旧くなってしまい、使い勝手が悪くなってきました。

建具やクロスなどの内装もそのままで、いつかはリフォームしてもっと安全で快適に使える水廻り、内装も模様替えして気分を一新したいとずっと考えていたようです。気づくとご夫婦の年齢も還暦を過ぎ、平均的な寿命から言ってもまだ20年もあることになります。

いまの状態のままではとても安心して暮らすことができない。今後年齢を重ねていけば思い切ることがますます難しくなりそうだ。どうせリフォームするなら元気な今のうちしかないと決断されたようです。

リフォーム前

リフォーム前の浴室

タイル床の上に浴槽を置いています。
床面から浴槽の縁までの高さが約60㎝ととても高いのが特徴です。現在でも浴槽の出入りの時にいつも危ないと感じているようですから、今後の身体の老化を考えると早急な対策が必要になります。

床のタイルの状態が良くありません

タイルがところどころ剥がれて無くなっています。また、床の端と壁の立ち上がりの部分にすき間が出来て、湯水が内部に浸透している可能性があります。

リフォーム前のキッチン

20年以上経過したとは思えないほどまだキレイな状態が保たれています。奥様が大事に使ってきたと言われるのが良くわかります。ただ、食器乾燥機が壊れていること、給湯や料理の熱源にLPガスを使っているので光熱費が高いのが悩みの種となっているようです。

リフォーム前の洗面化粧台

洗面化粧台も古くなって、いつの間にかお湯が出なくなってしまったとのお話。以前使えたものが使えなくなったというのは必ず原因があるはず。そこで、調べてみるとお湯と水の給水管のうち、お湯の方のバルブが閉まったままでした。バルブを開けるとお湯が出るようになりました。

いよいよ工事開始

古い浴槽はタイルの床に直置きでしたが、新しい浴槽の底は床面より下になるので、コンクリートをハツり、土砂を取り除いて床面から50㎝ほど掘り下げます。

新しい浴槽は、洗い場の床面から浴槽の縁までの高さが35㎝ですから、楽に浴槽をまたぐことが出来ます。

壁のタイルで割れやヒビが入っている所は部分的に補修します。洗い場のシャワーや水栓も新しいものに取り替えますので、壁の水とお湯の給水管の取り出し位置を変更します。

キッチンの方でも工事が始まりました。
以前の旧いキッチンを解体して運び出しました。給排水の位置が変わるので配管のやり替えなど必要な工事を先に終わらせておきます。

キッチンの入れ替えに合わせて、天井や壁のクロスも貼り替えて一新します。出来るだけ早く工事を終わらせるために、それぞれの工事の合間を調整しながら作業を進めます。

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