リフォームには、人・家族のそれぞれの夢や希望がいっぱい
詰まっています。工事が進んでいくとそんな家 族の願いや
希望が具体的な“かたち”となって現れてきます。
日毎に変化していく現場の様子をお伝えしな がら、
リフォームに込めたそれぞれの想いをご紹介します。
その10
建物の外観イメージを一新して定年後にくつろげる部屋を増築したい …
石井町 N様
築40年が経過した建物。外観は少し古くなってしまいましたが、これまで何度も手を入れて補修を重ねてきました。内部の柱などの構造材も所有する山から直接切り出した見事なヒノキ材が使われ、ムク材が持つ独特の味わいがあります。
施主様が嫁入りしてから30年になるとのことですが、現在は二人の息子さんと三人で暮らしています。この間ずっと働いて来ましたが、あと数年で定年を迎える年齢になり、退職後の暮らし方を考えるようになりました。いったん取り壊して新築することも考えましたが、いろいろな人の思い出がいっぱい詰まった家ですから簡単に決断を下すこともできません。
リフォーム前
改修前の建物全体
改修前の建物全体
現在外壁材に使用しているカラー鋼板は、すべて取り外して新しいサイディング材に貼り替えます。
写真手前の倉庫兼物置を取り壊した跡地に10畳の広さの部屋を増築します。
リフォーム工事の開始
真っ青な快晴の空のもと、いよいよ大掛かりな工事が始まりました。倉庫兼用物置の解体にさきがけて屋根瓦を取り除きます。
重機を使うと木造の家屋はあっという間に解体されて無くなってしまいます。残った基礎の立ち上がり部分を壊して更地にします。
以前あった倉庫が跡形も無くなって更地になりました。天気にも恵まれ順調に工事が進んでいます。
増築する部屋の基礎工事が始まりました。敷地の表面の土をすき取った後に、砕石を敷き込んでいきます。
砕石を敷地全体に敷き詰めた後は転圧機を使って表面をならして整地します。基礎工事は建物を支える最も大事な作業ですから慎重に進めます。
基礎の型枠を作って生コンクリートを流し込みます。気温にも左右されますが4日ほどでコンクリートが固まります。
コンクリートが充分固まったことを確認して型枠を外します。基礎の立ち上がり部分と床が一体となったベタ基礎が完成しました。
増築部分と既存建物の周囲に足場が組み立てられました。建物の外壁と東側の隣地との間が狭いため境界ブロックの上に脚が乗っています。
単身赴任から戻ると無くなっていた自分の居場所を確保するための増築
手術後の生活をサポートしてくれる住みやすく、心地よい部屋にしたい
平均寿命まで生きると考え、元気なうちに家の不満を解消しておきたい
築後90年が経過した旧家を現代風の使い勝手の良い住まいに変えたい
介助が必要な父親のために安心して使えるトイレ、浴室を一日でも早く