リフォームには、人・家族のそれぞれの夢や希望がいっぱい
詰まっています。工事が進んでいくとそんな家 族の願いや
希望が具体的な“かたち”となって現れてきます。
日毎に変化していく現場の様子をお伝えしな がら、
リフォームに込めたそれぞれの想いをご紹介します。
その1
いずれは結婚して家を出る娘さん達に早く個室を与えてあげたい ……
徳島市 K様
3人の娘さんを持つご両親。成長した女の子たちの夢は自分の部屋が欲しい!嫁に行っていずれは家を出てしまう娘さんたちの希望を出来るだけ早く叶えてあげたいとリフォームを決意。二階部分の増築と同時に使い勝手が悪くなってしまったキッチンや浴室などの水廻り、間取りや内装まで手を入れる大がかりな全面改装となりました。
リフォーム前のキッチン
流し台のシンクと調理スペースが狭く使い勝手が悪いのが不満でした。
ベランダ
二階のベランダはボイラーや燃料タンクの置き場でしたが、増築して新しい部屋になります。
浴室
壁や床に御影石などの石材を貼って豪華な作りでしたが、冬場の寒さと浴槽の立ち上がりの高さが気になっていました。
いよいよ工事開始
以前のキッチンや浴室を取り外し、天井・壁・床を全て解体すると鉄骨の梁や柱が丸見えの状態に。新しい床の下地となる構造用合板を貼り付けています。
古い浴槽を取り外し、同じ位置にコンクリートを流し込み、新しい浴槽を据え付けるための基礎を作ります。
キッチンは場所を変更。床を張る前にシステムキッチンや食洗機用の給排水の配管の取り付け、IHヒーターの電源など必要な設備を準備します。
天井は造作材を使って下地を作り、東西方向の梁は内装のアクセントとして利用します。併せて照明スイッチやコンセント用の電線を前もってはりめぐらしておきます。
天井の下地が完成すると、次はリビング・キッチンのスペースと娘さんたちの部屋との間に間柱を造作します。
間柱の両面を石膏ボードで貼り付けると間仕切り壁の下地が完成します。
天井や壁には厚さ10㎝のグラスウールの断熱材をすき間がないように敷き詰めます。 これで夏場の暖気や冬場の冷気の侵入が遮断され、冷暖房の効率もアップします。
以前ベランダであったところに増築する部屋の構造は本体と同じ鉄骨を使用。 鉄骨の柱と建物本体と連結することで充分な強度を確保します。
単身赴任から戻ると無くなっていた自分の居場所を確保するための増築
手術後の生活をサポートしてくれる住みやすく、心地よい部屋にしたい
平均寿命まで生きると考え、元気なうちに家の不満を解消しておきたい
築後90年が経過した旧家を現代風の使い勝手の良い住まいに変えたい
介助が必要な父親のために安心して使えるトイレ、浴室を一日でも早く