リフォームには、人・家族のそれぞれの夢や希望がいっぱい
詰まっています。工事が進んでいくとそんな家 族の願いや
希望が具体的な“かたち”となって現れてきます。
日毎に変化していく現場の様子をお伝えしな がら、
リフォームに込めたそれぞれの想いをご紹介します。
その3
自分が関われる最後のリフォームとして自宅の不満を解消したい …
徳島市 S様
まもなく60歳を迎える自営業を営むご夫婦。自宅はモデルハウスだった物件を購入して23年が経過しました。使用されている材料や設備のグレードが高く、大切に使ってきたこともあっていまでも充分の状態が維持されていました。ただ、モデルハウスを購入したわけですから自分たちの希望が反映された家ではありません。住んでいるうちに不満が少しずつ大きくなってきました。
“今後長く快適に生活するにはどうするか”をいつも考えていたご主人。“年齢的にも決断するなら今しかない”と自宅への最後の投資としてリフォームによって不満を無くしたいと決断されました。
リフォーム前
リフォーム前のリビング
ご主人の一番大きな不満の原因は、24畳相当のワンフロアのリビング・キッチン。面積が広すぎて冷暖房の効率が極端に悪く、特に冬場寒くて困っているとのことでした。
窓、天井、床
窓、天井、床の寒さ対策を万全にしてもっと快適なリビングに変えるのが今回のリフォームの大きな目的です。
リフォーム前のキッチン
システムキッチンはとても20年以上が経過したとは思えないほどキレイな状態。
ただ、料理好きの奥さんがよく使うキッチン本体に組み込まれた電気オーブンはあまり良い状態ではありませんでした。
いよいよ工事開始
新しいフローリング材に貼り替えるために現在の床材をすべていったん取り外していきます。
床の寒さ対策としてリビングの一部に6畳相当の広さの床暖房を導入することになりました。
床暖房の方式は、新たに設置するエコキュート給湯機からの温水をフローリング材と一体構造となった温水パイプの中を通して暖房するものです。温水式の床暖房の特徴は、電気式と比べて暖まるまでに少し時間が掛かりますが、スイッチを切っても一時間位は暖かさが持続します。
現在の床材を取り外す作業を始めたところ、床材と根太が接着剤を使って貼りつけれらていました。キレイに剥がすために予定の3倍の時間が掛かってしまいました。写真は古いキッチンを撤去した後、床材を取り外しているところです。
接着剤を使っていなければすぐに剥がれる床材ですが、根太に薄い合板がくっついて残っているため、一枚ずつ丁寧に取り除いていきました。
すべての床材をキレイにはぎ取った後は床に断熱材を貼っていきます。スタイロフォームは断熱効果が高く、根太にすき間ができないようにカットして敷き込みます。
さらにリビング・キッチン全体に新しい床材を貼っていきます。温水パイプと一体構造となった床暖房部分ははき出しサッシュ窓側の6畳の広さです。
二つ目の寒さ対策は、間仕切り壁の造作。リビング部分を3枚の間仕切り建具を使って、リビングとダイニングのエリアに区分します。
単身赴任から戻ると無くなっていた自分の居場所を確保するための増築
手術後の生活をサポートしてくれる住みやすく、心地よい部屋にしたい
平均寿命まで生きると考え、元気なうちに家の不満を解消しておきたい
築後90年が経過した旧家を現代風の使い勝手の良い住まいに変えたい
介助が必要な父親のために安心して使えるトイレ、浴室を一日でも早く