• 人・家族 それぞれのリフォーム物語 4-① 手術後の生活をサポートしてくれる住みやすく、心地よい部屋にしたい

特集:団塊世代のリフォームを考える

リフォームには、人・家族のそれぞれの夢や希望がいっぱい
詰まっています。工事が進んでいくとそんな家 族の願いや
希望が具体的な“かたち”となって現れてきます。

日毎に変化していく現場の様子をお伝えしな がら、
リフォームに込めたそれぞれの想いをご紹介します。

その4
手術後の生活をサポートしてくれる住みやすく、心地よい部屋にしたい …

藍住町 M様

脳出血で一命を取り止めたものの、後遺症が残ってしまい、今の家のままでは毎日の生活に不便である。安心して長く住むことができるように家全体を改装しなければならなくなったので相談に乗って欲しいと連絡をいただいた。現在の住まいは在来工法の本格的な木造住宅で、一階はキッチンを除いて3つの部屋がすべて和室です。

病状やご要望を詳しくお聞きして、居住スペースの中心となる3つの部屋間の移動がスムーズに出来るように段差をすべて無くしてバリアフリーとする。障子やふすまを木製建具に取り替えて気密性を上げて冷暖房の効率を良くする。各部屋と廊下やトイレ・脱衣室の温度差を少なくする。浴室とトイレの使い勝手を良くするなどの対策を取ることになりました。

リフォーム前

リフォーム前の手前和室

奥の10畳と手前の10畳の和室の間は壁で仕切られています。
この壁を取り除いて二間続きの洋室として天井・壁・床の仕上げをすべて変更します。

リフォーム前の浴室

浴槽が深いうえに洗い場の床から浴槽のふちまで高さがあります。現状のままでは浴槽内に入ることができず、シャワーしか使うことができません。

リフォーム前のトイレ

トイレは小便器が独立しているほどですから充分なスペースが確保されています。
和式トイレを洋式のシャワートイレに取り替えて使い勝手を良くします。

リフォーム前の玄関

内部の改装に合わせて玄関のアルミサッシュ引き戸も新しくなります。合わせて手すりを取り付け、玄関までのスムーズな出入りをサポートします。

リフォーム完成

間仕切り壁を挟んで独立していた和室の壁を撤去することで、23畳相当の広いスペースを持つモダンな洋室に生まれ変わりました。

施主の好みより二つの洋室には違う表情を持たせています。この部屋は、床材と天井のクロスを黒色を基調としたデザインで、高級感と都会的な雰囲気を演出しています。

木製建具は使い勝手を第一に考えて、すべて引き戸としています。

中央の引き戸の上部にある白い枠はアウトセットという吊り下げタイプの引き戸です。建物の構造上の強度を確保するため、どうしても柱や壁を撤去出来ない場合でも引き戸に変更することが可能です。

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その1いずれは結婚して家を出る娘さん達に早く個室を与えてあげたい

その2単身赴任から戻ると無くなっていた自分の居場所を確保するための増築

その3自分が関われる最後のリフォームとして自宅の不満を解消したい

その4手術後の生活をサポートしてくれる住みやすく、心地よい部屋にしたい

その5平均寿命まで生きると考え、元気なうちに家の不満を解消しておきたい

その6自分の施術で働く女性に元気になってもらいたいと接骨院を開院

その7築後90年が経過した旧家を現代風の使い勝手の良い住まいに変えたい

その8介助が必要な父親のために安心して使えるトイレ、浴室を一日でも早く

その9両親を呼び寄せて同居するために購入した住宅を二世帯用に大改装

その10建物の外観イメージを一新して定年後にくつろげる部屋を増築したい